学歴ロンダリングって、実際どう?
学歴ロンダってついていけない?
学歴ロンダリングって就職に有利?
こんな疑問を解決します。
この記事でわかること
メリット・デメリットを理解してから他大学の大学院に進学しましょう。
学力差が大きくて苦労する場合が多いです。入学までに専攻科目の基本的な内容はおさらいしておきましょう。
ロンダ生の就職活動はエントリーシート通過率「だけ」は良くなる印象はあるが、面接合格率に影響しません。
私は地方国立大学の学部を卒業しています。
旧帝の大学院をロンダで修了、新卒で東証一部上場企業に入社しています。今は外資系企業に勤めています。
<目次>
・学歴ロンダとは
・学歴ロンダのメリット
新しい人間関係ができる
エントリーシートが通りやすい(!?)
・学歴ロンダのデメリット
入学当初はわからないことだらけ
学力差が大きいとツラい
学歴ロンダとは何か
この記事では学歴ロンダを
学部の出身大学よりも学力レベルの高い大学院に進学すること
とします。一般的な「ロンダ」の意味とズレはないはず。
ロンダには
「就活のイメージアップ」
「学歴をよく見せたいだけ」
などのマイナスのイメージが多いようです。
結論、「周りからどう思われるか」について心配する必要はありません。
私の経験では就活にロンダは影響しないし、きちんと大学院で勉強できないと辛いだけなので辞めていく。
大学院は学部生と比べて自主的に活動しなければなりません。
付いていけない学生は居心地が悪くなって辞めていくしかないです。
それに、大学院人生は人生のたった2年間だけです。
社会人になれば学歴なんて話題にすらなりません。
(自分をよく見せたいだけならロレックスでも買った方が早くて効果的)
実体験からわかった学歴ロンダのメリット
私の実体験から、ロンダの良かったポイントを紹介します。
勉強・研究の選択肢が増える
世の多くの学生は出身大学の出身研究室にエスカレータ式に進学します。つまり、進路の選択肢はひとつ。
しかし、進路をロンダを視野に入れると選択肢が無数に増えます。
ロンダして別の研究室に入りたい志望動機はおおよそ次の通りでしょうか。
- 特定の分野を研究対象にしている研究室に入りたい!
- 民間企業や研究機関との共同研究を盛んに行っている研究室に入りたい!
- 学会発表の実績の多い研究室に入りたい!
- 人間関係の良い研究室に入りたい!
この志望動機はきちんと考えておく必要があります。(大学院入試の面接や就活の面接で絶対聞かれる!)
大人からすれば、ロンダとは「変えなくて良い進路をわざわざ変える」のです。
実際にはしょーもない理由だったとしても、その理由を説明できるようにしておくことがもっとも重要です。
新しい人間関係ができる
ロンダ先では、配属先の研究室で新しい人間関係ができます。
大学院は講義がほとんどなく、研究室でメンバーと一緒に過ごす時間が大半です。
人間関係の良い研究室でうまくそこに馴染むことができれば、助け合いながら学生生活を送ることができます。
ロンダで入った私にとって「内部新学生は頭がよく、勤勉だ」というイメージがありました。
怠け者の私からみれば尊敬できる友人が多かったので、配属先で研究するうえでモチベーションを上げてくれる存在でした。
卒業後も付き合いは続いています。
人間関係がその後の人生に与える良い影響を考えると、ロンダするメリットは大きいでしょう。
反対に、雰囲気の悪い研究室に入るとろくに勉強・研究できません。
学生生活の土台として、所属先の雰囲気が自分に合うかどうかは必ず確認してください。
事前に所属を希望する研究室の様子を知るためには、研究室訪問をすることをオススメします。
エントリーシート(ES)が通りやすいか(!?)
ロンダをすると、最終学歴が上がります。
すると就職活動ではESの通過率が上がりやすいらしいです。
私は学部時代に就活をしなかったので効果がどれだけ大きいか不明です。
なので、就活の結果だけ記載しておきます。(参考になれば良いのですが、、)
ES通過率:5社エントリー中4社通過で80%(すべて東証一部上場企業)
高い通過率の理由:①大学名が有名、②修士修了見込み
理系就職でしたから「修士」卒業することに対するアドバンテージもありそうです。
※ロンダ生はES通過後の面接は注意してください。
高学歴の応募者として見られているので面接の期待値が高くなります。
ESを通過して進んだ面接で、その期待値以下の受け答えしかできなければ不合格です。
個人的な感想として学歴ロンダに就活上のメリットはないです。
体験からわかった学歴ロンダのデメリット
続いてデメリットについて述べていきます。こっちのほうが多いかもですw
入学前にデメリットを認識しておきましょう。あらかじめ頭にあるなしでその後の生活の態度が違ってきます。
入学当初はわからないことだらけ
ロンダ先に入学後はその大学のことの知識がありません。
ゆえに大学院生活では入学直後から困ったことがいっぱい起きます。
例えば、
- レポートの提出先がわからない
- 時間外(夜間)の建物への入館の仕方がわからない!
- 大学でよく使われている略語やスラングが意味不明!
- 健康診断ってどこでやるんだ??
ロンダ生は内部進学生が学部時代にすでに身に付けた知識のない状態で、大学院生活を送らなければなりません。
一方、先生や内部進学生は知っていて当然なのでロンダ生が「わからない」ところがわかりません。
そこで頼りになるのが研究室のメンバーです。
はじめのうちは可能な限り行動を共にして色々と教えを請うのが良いでしょう。
学力差が大きいと研究がツラい
実体験として、最もツラかった思い出です。
私は複合専攻の学部の出身であったため、進学先の大学院の専攻で求められる知識が不足していました。
研究の進捗会議や輪講(論文の回し読み+解釈)では知識不足からよく叱られていました。
内部進学者と比べて成績が悪く、毎日叱られて情けない自分に対して自己肯定感が低くて挫けそうな毎日でした。
そんな時に研究室メンバーに相談できると学習のヒントをもらうことができます。仲良くなっておいた方が良いですよ!
ただし、きちんと勉強しておけばきちんと学力差を埋められます。あまり心配しなくてもOKです!
他大学から進学してきた後輩の場合、きちんと勉強している子はきちんと良い研究成績を残すことができていました!
反対に、全然勉強してこなかった他大学から入学した先輩は、すぐにドロップアウトして地元に帰ってしまいましたが。。。
まとめ
学歴ロンダで別の大学の研究室に入るメリットは就職先の選択肢が増えることではなく、
- 勉強することの大切さとアプローチの方法を学べた
- 優秀な友達との付き合いが始まった
- 学部時代と別の領域を研究対象とすることができた
ことだと思っています。
世の中の価値基準が多様化する社会になっています。ひとつの場所にずっと所属するよりもいろんな場所でいろんな人と接してきた方が面白いと思います。変化に対応している期間は辛いことも経験しますが、それ以上に得られる果実は大きいはずです。
この記事が学歴ロンダでの大学院進学を考えてる人・目指している人にとって少しでも励みになれば嬉しいです!
大学院入試でTOEICスコアが必要だった私が短期で勉強して650点を取得した話はコチラにまとめています。
-
【1日1時間】初心者でもできるTOEIC勉強法
TOEICを受験する人って、基本的に時間に追われている人が多い気がします。 例えば、 大学院入試や就職試験でTOEICで高得点を取りたい。 昇給・昇進のために高得点を取りたい。 など、、 ...
続きを見る