生活のヒント

食糧備蓄は先入れ先出し方式で食べて賞味期限の管理からのオサラバが正解です

地震や災害で死ぬのは誰でも怖いと思います。
私も災害で命を落としたくないと思っています。

そんななか2024年8月に発表された「南海トラフ地震臨時情報」で日本がプチパニック状態になりました。地震への警戒が呼びかけられているなかで、水や備蓄用の食材を買いに走った人も多くいたようです。

災害が起きたときに一番の心配事は食料です。当面生き残るために備蓄しておこうと考えるのは自然な行動です。
しかし、水・食料を備蓄するのって意外と難しいです。例えば、備蓄を始める時に次の心配をしてしまうのではないでしょうか?

  • いっぱい買っても使わなかったらどうしよう(捨てるのか?)
  • 前に買った防災用の備蓄食料の賞味期限を過ぎていたことがある
  • とりあえずいっぱい買っておけばOKなのかな?

つまり

  • 金のムダになるのではないか
  • モノによって賞味期限がバラバラなので管理が面倒くさい
  • 何をどれだけ買えば良いのかわからない

というデメリットがあると考えてしまい、行動できずにいる状態になってしまうと思います。

これらのお悩みへはローリング・ストックを利用した食料備蓄が正解です。
ローリング・ストックを普段の生活の中に取り入れることで↑の諸問題は解決できます。

食料備蓄のやり方で悩んでいる方は参考にしてください。

食料備蓄の分類(非常食と日常食)

備蓄している食品には2分類に分けて考えましょう。人によって定義は様々ですが、私は下のように分類しています。

日常食:賞味期限が10ヶ月以内の食品
非常食:賞味期限が10ヶ月以上の食品

日常食はローリング・ストックの対象になります。非常食はローリングする必要がないくらい賞味期限が長いので、ローリング・ストックのプラスチックケースとは別で備蓄をしています。(基準がなぜ10ヶ月なのかは後で述べます。)
今回は備蓄食のうち、日常食の方に焦点を当てて説明していきます。

ローリング・ストックとは何か?

ローリング・ストックとは何でしょうか。

「ローリングストック」とは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。

農林水産省HPより

ストックとして購入した商品の賞味期限が来るまでに食べてしまえば今後は賞味期限管理をする必要がなくなります。
課題は『賞味期限が来るまでに食べる』ことができるように仕組化が必要です。

なぜローリング・ストックが必要なのか

ローリング・ストックには大きく3つメリットがあります。

  1. ストックが無くなったら補充すれば良いので、大量買いをする必要がない
  2. 賞味期限が来る前に食べ切るため賞味期限管理のストレスから解放される
  3. 災害時に食べるものの味を先に知っておくことができる

理由を説明していきます。

1.ストックが無くなったら補充すれば良いので、大量買いをする必要がない

私の実践しているローリング・ストックを紹介します。
・大きめのプラスチックケースの中に長期保存ができる食品(パスタ・そば・缶詰・お菓子など)を入れておく
・プラスチックの中の食品も日常食として普段の生活の中で食べ、1ヶ月目安で全て食べ切る
・翌月は別のプラスチックケースに入れておいた食品を日常食として使う
・空になったプラスチック容器は買い物で補充する
・プラスチックは全て10ケース用意(10ヶ月で1サイクル。そのため日常食として10ヶ月を基準にしている)

はじめは全てを揃えるのに労力・時間・お金がかかるかもしれません。
ただし、仕組みを構築してからは毎月1ヶ月分のケースの補充だけで済むので労力をグッと減らすことができます。
女性1人だけでの買い出しも可能な量なので、メリットは大きいです。

2.賞味期限が来る前に食べ切るため賞味期限管理のストレスから解放される

1ケースを1ヶ月で食べ切ることを目安にしているので、ケースに入れる食品の賞味期限を10ヶ月先のものを選んでケースに収める必要があります。日常的に食べるペースを守っていれば賞味期限管理は必要ありません。購入点数が多いほど賞味期限管理がたいへんなので、めちゃくちゃ楽です。この点もメリットを大いに享受できます。
ただ、ストックする食材の多くは缶詰やパスタなどの乾麺が中心になります。意外とカップ麺は半年くらいの賞味期限しかないので、配分のコントロールは自分なりにカスタマイズする必要があります。(ここに書くべきではない?)

3.災害時に食べるものの味を先に知っておくことができる

自分が食べるモノの味を知っているというのは想像以上の安心感があります。
未知の食べ物に手をつける時って、勇気がいるモノです。まして食べてみた結果、口に合わない食べ物だったらせっかく用意した備蓄食の効果が薄くなってしまいます。
被災時の異常事態の中で不安要素を一つでも取り除くためには1いつもと変わらない食事を取ることが必要と考えています。
なるべく変化点は少なくしましょう。

ローリングストックをはじめてみよう

ここまで読んでくださった方には「なんかめんどくさそう」と感じる方もあるかもしれません。
意外と保存食を探すって楽しいですし、食品の賞味期限って意外と長い/短いんだな、と新たな発見も生まれると思います。
それに、「今日のお昼何にしよう。簡単なモノで良いや」って時にはすぐに調理できるローリングストックを利用すれば普段のご飯のレパートリーも増えます。

日常に慣れさせるまでには労力がかかります。しかし、非常事態になってから生活習慣を移行させるには遅いので普段から備えをきちんと行うことが重要です。

何かおいしい缶詰やおすすめの保存食などがあれば私にも教えてもらえると嬉しいです。

今回は備蓄食のローリングストックについてご紹介しました。

参考図書

ローリング・ストックに関する参考図書を紹介します。

私はこの本を読んでローリング・ストックを実践しています。
かなりマニアックなところまで突き抜けてる著作なので読み物としても面白いですし、参考になる情報が満載です。
生き延びるために災害時の備えを万全にするためにもぜひ読んでみてください。

今日から始める本気の食料備蓄 家族と自分が生き延びるための防災備蓄メソッド

 

 

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