こちらの記事では
ロンダ生にとっては最大の関心事である
学歴ロンダの就活は逆に不利?!
学歴ロンダは実は裏でバカにされてる?!
ロンダしてレベルの大学院から選考は受かりやすい?!
について解説します。
結論は『ES通過率は上がる!しかし、面接からは本人の実力次第』です。
こんな方におすすめ
- 就職活動が気になる学歴ロンダの大学院生
- 就活を視野に含めて学歴ロンダを検討している大学生
就職活動は
- 挙動がおかしくない
- 団体の和を乱しそうな言動をしない
- 受け答えができる
これができれば合格です。
はじめに、わたしのスペックは次のとおりです。
著者のスペック
- 出身大学:地方国立大学
- 大学院:旧帝大
- 大学卒業から大学院入学まで1年の空白期間あり
- 専攻:機電系
- TOEICのスコア:650点
- 東証一部上場企業に入社
- 1年 浪人
- 1年 院浪人
スペック・条件面では悪い質の学生です。
そんなわたしでも真面目に就活に取り組めば、きちんと就職できました。
理系学生、特に機電系専攻学生の就活の実態って、公開されている事例が少ないので参考にしてください。
あなたも正しく情報収集して行動すれば、ロンダ生でも就活は問題になりません。
エントリーシート(ES)の通過率は良い
就職活動は、マイナビなど就活情報サイト内会社ページや個別に会社の採用HPからエントリーシート(ES)を提出しました。
ここまでは他の就活生と同じです。
こちらのブログ(【体験談】学歴ロンダリングメリットとデメリットが気になる人へ)で解説した通り、
私のES通過率は5社エントリー中4社通過で80%(東証一部上場企業)でした。
『修士』ってこともプラスにはなっていると思いますが、たぶん学歴フィルターはあるはずです。
実際にわたしが新卒入社した会社は同期入社の社員が151名・採用倍率は20倍らしいです。
単純計算でエントリーしている学生は約3,000名いるはずです。
一方、会社側の採用担当は多くて5名でしょう。
他にも業務のある5名の採用担当者が3,000枚あるESを瞬時に合格/不合格を捌くには学歴が判断材料となっているでしょう。
私の場合、ESは時間をかけて書いていないので、他の人と差別化できていないはず。
それなのに、ES通っています。私よりも、大学名だけで通ったと思っています。(先輩方ありがとう)
でも、大学名が使えるのはここまでです。
面接からは応募者の実力です。
実力と言っても、次の3点だけ抑えておけばOKです。
- 挙動がおかしくない
- 団体の和を乱しそうな言動をしない
- 受け応えができる
会社側も「すぐ辞める」、「配属後に問題を起こす」ようなやべー奴は雇いたくありません。
特別優秀である必要はありません。
「受け応えができる」については
-
- 「質問」を「答え」で返せるか?
- 突飛な質問でも落ち着いて応えられるか?
- (技術職の場合)技術的な水準が会社の求めるレベルに達しているか?
が受ける会社の水準に達していることが見られています。
すぐにできるものではないので、面接前に自分で想定される質問と回答は用意しておきましょう。
機電系の学生は学校推薦が豊富にありますがどの会社も面接はあります。
しかも100%合格する保証はありません。自由応募でも推薦でも面接対策は抜かりなくやっておきましょう。
面接の準備はしっかりやること
ES通過はあなたの力でなく大学の力です。くれぐれも過信しないでください。
ここで過信するとこの後の面接でコケます。
ロンダ生が確実に答えを用意しておかなければいけない質問はただひとつ。
大学院では学部の出身大学と別の大学に進んでいるようですが、理由を教えてもらえますか?
自分なりの言葉で明確に答えられるようにしてください。
用意した答えに対してさらに2~3個質問を考えた方が良いです。
というのも、面接官はここをめっちゃ気にします。
学生の力を試すのにツッコミやすいポイントなのかもしれません。
建前として大学院を変更した理由を面接官向けに答えられるようにしましょう。
「〜が好き、〜に興味がある」はあまり答えに適しません。
好き嫌いの感想は面接官に響く答えになりにくく、ちょっと残念そうな顔をされます。
それよりも「人類には解決すべき○○の課題があり、それを解明する研究に取り組んで○○の成果を出せる場所に行く必要があった」というような事実・意志の組み合わせが良いでしょう。面接官からの追加質問がくれば高評価です。
大学院で取り組んでる研究に対する質問も多くされます。
・なぜその研究を選んだのか?
・その研究にはどんな意味があるのか?
・あなたなりのオリジナリティはあるのか?
このあたりはすぐに答えられるように準備しておきましょう。
あなたのお母さんでも理解できるようなレベルで答えられるとさらに良いです。
事前準備:自己分析で自分の経験を棚卸しよう
自己分析ってなんのために必要かわかりますか?
理系の学生は自己分析を飛ばしがちですが、面接で聞かれた質問をサクッと答えられるようにするのが自己分析です。
「今までの人生で一番頑張ったことって何ですか?」
と面接で突然聞かれたとしたら、すぐに答えられますか?
あなたにしか語れない印象的なエピソードを話の構成も考えながらすぐに話せる人はそうそういません。
自己分析では、自分が今まで何を考えてきて意思決定をしてきたのか、の振り返りを行います。
記憶の奥にしまっていた記憶を頭から取り出しやすくするのです。
記憶を早く引き出す訓練は面接で行います。
事前準備:面接を練習してカラダに慣れさせよう
面接では簡潔に・わかりやすく回答をする能力が求められます。
面接に慣れるまでは自分で思っている以上に時間がかかります。学校や就職エージェントなどから模擬面接を実施してくれるチャンスがあれば積極的に活用しましょう。
手取り早く経験値を上げるために、いくつか会社の面接を受けましょう。
第一志望の会社の面接の前に5社を目安に面接の練習をするのが良いでしょう。
手早く面接に慣れて、上手に自分をアピールしましょう。
会社が主催するイベントには参加しよう
小ネタですが、会社が主催するセミナーやインターンシップには参加しましょう。
会社側は参加者アンケートなどで参加した学生の情報を把握しています。
特に印象に残る学生は採用担当者も覚えています。
会社側はセミナー等で何回かやりとりした学生を「ウチへの志望度の高い学生」と映るでしょう。
逆にこれまでセミナーにも参加していなかったけど面接で「御社が第一志望です!」とアピールしたらどうでしょうか?
会社側は「ホント?」と思わざるを得ません。
合否に直接関係ありませんが、見込みのある学生は会社側も早めに確保しておきたい心理があります。
少しでも志望する会社がセミナーを開催していれば、積極的に参加して存在感をアピールしましょう。
先輩・友達ネットワークを使おう
理系学生の就活の特徴として、情報共有する機会が少ないです。
理系の大学院生の就活は基本的に個人プレーです。
研究室でもあまり就活の話題になったりもしません。自分以外に世間が就活をどう進めていくのか見えにくいです。
あらかじめ、先輩たちがどのように就活を進めたのかを事前に情報収集しましょう。
友達のエントリーした会社の数や選考状況をこまめに共有していくことで、自分が遅れているかどうか確認できます。
OBが研究室に訪問してくる機会があれば、OBの経験を聞いておくのも有効な手です。
理系学生にとって、過去の理系学生がどのように就活をしてきたのかは貴重な情報になります。
周りにあまり理系学生はいないし、ネット上の情報も少ない。
自分の持っているネットワークは活用して、就活の経験談を聞いておくのが良いでしょう。
まとめ
学歴ロンダをした際の理系大学院生の就活について紹介しました。
- ESは通過しやすいです。
- 会社のセミナーには必ず参加しよう。
- 面接で出身大学から変えた理由は必ず聞かれるので納得のいく回答をしよう。
- 自己分析と面接の練習は必須。面接前の準備は抜かりなく。
- 理系学生の就活は個人プレーなので、情報収集は行おう。
学歴ロンダは面接で不利にもならないし有利にもなりません。意識しなくてOKです。
個人プレーで就活をすると、何が正解か自分でわからなくなってきます。
友達、先輩、OBの関係を利用して、自分の励みにすると良いですよ。